犬の安全を守るには?抜けにくいハーネスの選び方

執筆:WAN-PAKU(株) 代表 鈴木 |(ペットライフスタイルブランド「nerune」運営) “家族”のための品質と可愛さを追求し、自社製品である日本製の寝具やNFC機能付きオリジナル迷子札、日本初上陸の韓国ブランドなど暮らしを彩る厳選アイテムを提案しています。

 

体への負担が少ないと言われるハーネス。
その中でも特に抜けにくいと言われるハーネスの形がもつメリットを解説します。

 

犬との散歩は、運動不足の解消だけでなく、ストレスケアや信頼関係づくりにも欠かせない大切な時間です。

一方で、「急に後退りや体をひねって抜け出そうとした」「首輪やハーネスが抜けて道路に飛び出しそうになった」という経験をした飼い主さんも少なくありません。

そこで注目されているのが、  体への負担が少なく、なおかつ抜けにくいハーネスです。

とはいえ、ペット用品を取扱店舗やネットショップにはさまざまな形・素材・サイズのハーネスが並んでいて、「どれを選べば安全なのか分からない」という声も多く聞かれます。

このコラムでは、

  • なぜ犬の安全にハーネスが有効なのか

  • 抜けにくいハーネスが持つメリット

  • 実際にどんなポイントで選べばよいのか

を、初めてハーネスを選ぶ方にも分かりやすく整理して解説していきます。

 

目次

  1. ハーネスが首輪より安全と言われる理由
  2. 犬がハーネスから抜けてしまう主な原因
  3. 抜けにくいハーネスの基本的な特徴
  4. 犬の安全を守るための「抜けにくいハーネス」の選び方チェックポイント
  5. まとめ:犬に合った抜けにくいハーネスで安全な散歩を

 

1. ハーネスが首輪より安全と言われる理由

白い小型犬が横を向いて座っている様子。首元にカラフルな首輪を着けている

首輪は首への負担と脱走リスクが高い

犬の散歩グッズといえば、昔から「首輪とリード」が定番でしたが、首輪には見逃せないデメリットもあります。
首輪はその構造上、力が首の一点に集中しやすいという特徴があります。

  •  強く引っ張ったときに首を圧迫しやすい

  • 気管や喉に負担がかかる

  • 場合によっては咳き込みや呼吸のしづらさにつながる

特に小型犬や短頭種、シニア犬は首周りがデリケートなため、首輪による負荷の影響を受けやすい傾向があります。
さらに、驚いて急に後ずさりしたときやイヤイヤと体をひねりながら踏ん張ったときなど、突然の強い動き方によっては耳の後ろから頭をすり抜ける形でスポッと外れてしまうことがあります。
こうした  突然の予測しづらい動きが原因で、思わぬタイミングで首輪が外れ、そのまま道路に飛び出してしまうといった危険もゼロではありません。

 

ハーネスは力を胴体全体に分散できる

 一方、ハーネスは胸・肩・背中などを包み込む構造になっているため、リードから伝わる犬の力を分散させ、胴体全体で受け止めることができます

  • 喉や頚椎への直接的な負担が少ない

  • 急な引っ張りでも衝撃が分散される

  • からだ全体のバランスを取りやすい

こうした理由から、近年は犬の安全を守るためには首輪よりハーネスの方がメジャーになりつつあります。
そして、その中でも「抜けにくい設計のハーネス」を選ぶことによって、脱走や事故のリスクをさらに低くすることができます。

 

2. 犬がハーネスから抜けてしまう主な原因

リードを引っ張りながら道路上で立ち止まっている黒い犬

ゆるすぎる・体に合っていない

ハーネスが抜けてしまう原因で多い理由の1つは、サイズが合っていないことです。
特に多いのが、

  •  胸囲に対して全体的にゆるい

  • 細身の体型に対して、ハーネスのベルトの位置が合っていない

  • ベルトの調整を締めたつもりでも、動くうちに緩んでしまう

といったケースです。
きつく締め付けることも犬の体に負担がかかりますが、明らかにゆるい状態で使い続けるのは大変危険です。

 

後ずさりに弱い形状になっている

犬がハーネスから抜けるパターンでよくあるのが、「怖がって後ずさりしたとき」です。

  • 自転車や車の大きな音に驚いた

  • 他の犬が苦手で、すれ違いざまに下がる

  • 苦手な場所(病院など)に近づいたときに拒否する

このとき、肩から前に頭がスポッと抜けるような形状のハーネスだと、簡単に外れてしまうことがあります。
特に「首元にリードをつけるパーツがある形状」「胸側のホールドが弱い」「首と胴回りのベルトが連動してしまう」ハーネスは、後ずさりに弱い傾向があります。

 

劣化・緩み・装着ミス

 新しいときは問題なくても、使い続けるうちに、

  • ベルトが伸びてきている

  • 縫い目がほつれてきている

  • 金具の締まりが悪くなっている

といった劣化が生じることがあります。
こうした状態のまま使い続けると、見た目は同じでも抜けやすさは確実に高まっているため、注意が必要です。
ハーネスは消耗品であるということも認識しておきましょう。

また、急いでいるときなどに、ベルトをきちんと最後まで締めていなかったり、バックルが途中までしか固定されていなかったりする「装着ミス」も意外と多い原因のひとつです。

 

3. 抜けにくいハーネスの基本的な特徴

茶色のトイプードルの背中側から見たハーネス

胴体を「点」ではなく「面」で支える構造

抜けにくいハーネスは、犬の体を「1本の輪」で引っ掛けるのではなく、複数のベルトで立体的にホールドする構造になっています。

具体的には、

  • 胸の前を支えるベルト

  • 肩甲骨の後ろを通るベルト

  • 胴回りを一周するベルト

などが組み合わさり、犬が後退りしたときにも肩からスルッと抜けにくい形を作ります。

このような構造だと、前後左右どの方向に力がかかってもベルトが体に引っかかり、簡単には抜けにくくなります。


調整できるポイントが複数ある

 抜けにくさを支えるもう一つの大きな要素が、調整ポイントの多さです。

  • 首周りだけでなく、胸囲やお腹側も調整可能

  • 左右のバランスを細かく合わせられる

  • 季節や毛量の変化にも対応しやすい

といったハーネスであれば、犬ごとの微妙な体型の違いに合わせてフィットさせることができます。
逆に、調整箇所が少ないものは、犬の体に合わせてフィットさせることが難しく、抜けやすさが増す傾向があります。

 

ズレにくいベルト幅と素材

抜けにくいハーネスを選ぶときは、ベルトの幅と素材の質感もチェックしたいポイントです。

まず、ベルトが細すぎると食い込みやすくなります。
ある程度の幅があるベルトの方が、犬の体にかかる力を広い面で受け止められるので、負担を減らしやすくなります。

 抜けにくいハーネスを選ぶなら、

  • 一定以上の幅があり、力を分散しやすいベルト

  • 触ったときに柔らかく、体に沿う素材のもの

  • 動いたときに食い込みや皮膚の擦れ、違和感が出にくいもの

を選ぶと良いでしょう。
やわらかく体にフィットしやすい素材は、犬が自然な動きで歩きやすく、長時間の散歩でもストレスが少ないのがメリットです。

こうしたベルト幅と質感のバランスが取れた犬用ハーネスを選ぶことで、ハーネスの位置が安定しやすくなり、また犬もハーネスを着けている事に違和感がないためストレスがかからず、結果的に抜けにくい状態を保ちやすくなります。

 

4. 犬の安全を守るための「抜けにくいハーネス」の選び方チェックポイント

ピンク色のハーネスとリードを付けたダックスフンドが振り返ってこちらを見る様子

4-1「安全性」を最優先する

ハーネス選びでは、まず何よりも「安全性」を最優先することが大切です。

  • 抜けにくい構造になっているか

  • 首や喉への負担が少ない形か

  • ベルトや金具の強度が十分か

デザインや色ももちろん大事ですが、安全に散歩できるかどうかを第一の基準にしましょう。


4-2 散歩スタイル・環境をイメージする

ハーネスの選び方では、犬との散歩がどんなリズム・ペースで行われているかをイメージすることも大切です。

たとえば、次のようなポイントを思い出してみてください。

  • 1回の散歩時間は短めか、長めか

  • 毎日しっかり歩くタイプか、ゆっくりペースが多いか

  • 早歩き・ジョギングを一緒にすることがあるか

散歩時間が長く、毎日しっかり歩く犬であれば、軽さや動きやすさを重視したハーネスの方が向いています。
長時間身につけても負担になりにくく、肩まわりや胸まわりの動きを妨げないデザインを選ぶと、犬も快適に歩き続けやすくなります。

逆に、短時間の散歩が中心であれば、着脱のしやすさやシンプルさを重視する考え方もあります。
毎日の付け外しがスムーズにできるハーネスなら、飼い主側の負担も減り、継続して使いやすくなります。

このように、散歩のスタイルやペースを具体的にイメージしながら選ぶことで、「抜けにくさ」だけでなく、実際の生活に合った使いやすいハーネスを見つけやすくなります。

 

4-3  犬の「動きのクセ」を思い出す

 ハーネスの選び方では、犬の「動きのクセ」を意識することも大切です。

  • 前にグイグイ引っ張るタイプか

  • 後ろに下がることが多いタイプか

  • 横に急に飛び出すことが多いか

前に強く引っ張るタイプの犬には、首元が締め付けられず、喉にベルトがかからない形状のハーネスを選ぶことが大切です。
力が首ではなく、胸や肩周りに分散されるデザインであれば、引っ張ったときの負担を減らしつつ、安全にコントロールしやすくなります。

一方、後ずさりが多いタイプには、肩から抜けにくい立体構造を重視すると良いでしょう。
胴体を複数のベルトで包み込むような設計のハーネスなら、後ろに下がっても肩の上をすり抜けにくく、抜けにくい状態を保ちやすくなります。

 

4-4 「長く使えるかどうか」もチェックする

抜けにくいハーネスは、しっかりした作りのものが多く、安くはない場合もあります。
だからこそ、長く使えるかどうかも選び方の重要なポイントです。

  • ベルトや金具が丈夫で、劣化しにくそうか

  • 調整幅が広く、体型の変化にも対応できそうか

  • 洗いやすく、清潔を保ちやすいか

  • 保証等のサービスがあるか

といった観点で見ることで、安全性とコスパを両立したハーネス選びがしやすくなります。

 

4-5  犬が嫌がりにくいデザインかを意識する

 抜けにくいハーネスを選ぶうえで、構造や強度と同じくらい大切なのが、犬が嫌がりにくいデザインかどうかという視点です。
どれだけ抜けにくくても、犬にとってつけ心地が悪ければ、装着のたびに暴れたり、噛もうとしたりしてしまい、結果的に安全性が下がってしまうことがあります。

選ぶときには、次のような点を意識してみてください。

  • 足を大きく持ち上げなくても装着できる形か

  • 首元や喉を強く締め付けないデザインか

  • 胸や脇まわりにベルトが食い込みにくい形状か

  • 装着や取り外しの手順が複雑すぎず、短時間で済ませられそうか

過去に首輪やハーネスを嫌がったことがある犬の場合は、体への当たり方がシンプルで、動きを妨げにくい設計のものを選ぶと受け入れてもらいやすくなります。

またハーネスを着けることに慣れていない場合や苦手な場合は、おやつやおもちゃなどで気を引きながら徐々に慣らしていくことも大切です。

犬が落ち着いて装着させてくれるハーネスは、抜けにくさを十分に発揮しやすく、毎日の散歩もスムーズに始められるという意味で、安全面でも大きなメリットがあります。

 

5. まとめ:犬に合った抜けにくいハーネスで安全な散歩を

ベンチの上に並んで座る2匹の小型犬。どちらも服とハーネスを着用している

 「犬の安全を守るには?」という問いに対して、抜けにくいハーネスの選び方は非常に重要な要素です。

・首輪よりも、体への負担が少ないハーネスを基本に考える

・その中でも、胴体を立体的に支える「抜けにくい構造」を持つタイプを選ぶ

・犬の散歩スタイルや動きのクセをイメージし、安全性を最優先にチェックする

・丈夫さ・使いやすさ・長く使えるかどうかも含めて総合的に判断する

これらのポイントを意識して選べば、愛犬の安全性を高めながら、安心して散歩を楽しめるハーネスに出会いやすくなるでしょう!

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